TAKEHIRO TEZUKA

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甲子園、躍動、秋の入り口



ラジオをつけると甲子園が中継されていた。今日は決勝戦。関東第一と京都国際の試合。ちょうど延長10回表が始まろうとしているところだった。
中継状況から今まさに蒸した球場内では熾烈な攻防戦が繰り広げられており、両チーム疲労しながらもこの延長で勝負が決まる緊張、勝負を決めにゆくという気迫が伝わる。0対0の延長戦。固唾を呑み、僕はラジオにかじりついた。

10回表、京都国際の攻撃。フォアボールの押し出し一点。続いて犠牲フライの一点。しかし、関東第一も負けずに満塁で後を追う10回裏。両者拮抗した熱い戦い。試合の成り行きがどうなるのか分からなかった。
素晴らしい戦いだ。

ストレートからのスライダーで三振。試合が終わる。
途中からの観戦だったが、その短いながらも僕は彼らと同じ歳になって、青春を分かち合ったような心地だった。僕の体にはあの頃と同じ躍動感がまだ残っている。その感覚を記憶の中から引っ張り出してくれたそんな試合だった。
両チームともおめでとう。そしてありがとう。

今日は甲子園が終わり、外では秋の空気を微かに感じさせるそんな一日だった。赤とんぼも散見され始めた。
今年8月23日は秋の入口。

毎日というフレーズを探して



『毎日』というフレーズに意識を向けている自分がいる。意識するようになったきっかけは米津玄師の「毎日」を聴いてからだった。
『毎日』という言葉を僕はどう捉えるだろうか。



僕は先の明るい未来をイメージして毎日を捉えたいと思っている。毎日を突き抜けるくらいに毎日を送ってもいいんじゃないか。
情熱を持って。

ラジオからは歌詞に『毎日』が含まれている異なるジャンル・時代の音楽が流れてくる。耳を傾けていると、歌ってる人、歌詞を作った人が『毎日』をどう捉えているか窺い知ることができる。
こんな毎日もあり、あんな毎日もある、と様々な『毎日』がある。

ラジオからは子門真人の「およげ!たいやきくん」が流れる。平井堅の「KISS OF LIFE」も思い出す。

息吹を吹きかけるのが僕の仕事。

入道雲、クリアさ、眼鏡、遺霊



昼の帰り道、空には入道雲が低く点在し、それがとても綺麗に見え、しばらくの間眺めていた。眼鏡を掛けていたこともあり、入道雲の細部の輪郭まではっきり見ることができ、澄んだ青の空と白い雲のコントラストが美しかった。雲の際は陽を受けて輝き、雲の底部は反射光を受けながら、量の分だけ段々と空色に淡く染まっている。
キャンバスに臨む時もこの自然の見え方を大切にしたいな、そして眼鏡はクリアな観察に必要だなとも改めて感じさせられる、そんな身体が冴える景色だった。
この雲は先日の台風で吸われずに残って流されてきた雲なのだろうか。盆過ぎの雲は帰路の遺霊のようにも感じ、ゆるやかに各々帰るところのようだった。





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2024 (9)

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